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2012年5月20日 (日)

CIRCUS MAXIMUS/The 1st Chapter

祝!CIRCUS MAXIMUSの3rd「Nine」発売!

長かった・・・日本盤は6/20発売!!!

しかも、日本盤ボートラは、Progpower時のLive音源2曲付き!!!

やった!早く聴きたい~!→ルビコン・ミュージックへのリンク

・・・と、いうことでTHE MAGNIFICENTに続き、

「それまでは、コレを聴いてガマン!」の第2弾!

彼らの記念すべき1stアルバム、「The 1st Chapter」です。

 

 ※5/23修正 発売日の誤りを訂正しました。

Circusmximus_1

ノルウェーのメロディック・プログレッシブ・メタルバンド、
CIRCUS MAXIMUSの2005年リリースの1st。
Images&Words期のDREAM THEATERにTNTのトニー・ハーネルが加入して、
殺傷力の極めて高い、超キャッチーなメロディを
ふんだんに盛り込んだかのような、
プログレッシブでドラマチック、そしてメロディックなメタルが
特徴的なバンドで、初めて彼らの音楽に触れた2ndの「Isolate」の魅力に、
私は完膚なきまで叩きのめされ、完全に虜になってしまいました。
→「Isolate」レビューへのリンク

その感動を胸に、後追いで聴いたのが、この1stです。
期待と若干の不安を抱きつつ、
プレイボタンを押した私の耳に飛び込んできたのは、
デビューアルバムにして、すでに高水準の完成度を誇る、
素晴らしい音楽でした。最高!!

2ndとの違いで、まず目につくのは、
ダイレクトで現代的なサウンドプロダクションです。
2ndがリバーブをやや強めにかけた、
若干、80年代寄りのものだったのとは対照的です。
ミックス・マスタリングは両作とも
トミー・ハンセンによるもので変更ないので、
このプロダクションの違いは、両作のプロデュースを手掛けた
バンド自身に由来するものであり、
その意図するものが何だったのか、興味深いです。
個人的にはこの1stのプロダクションの方が好みですね。

もう1つ特徴的なのは、
keyのサウンドに随所でビンテージなサウンドを使用したり、
バンドプレイにちょっとジャズっぽいアプローチが登場したりと、
70年代プログレ的なアプローチが若干、垣間見える点です。

しかし、大筋ではドラスティックな音楽性の変化はなく、
2ndが順当な成長をみせた産物である事が確認出来ます。

さて、肝心の音楽ですが、先述の通り、
彼らならではの魅力が既に高次元で開花しており、
安心して聴ける作品に仕上がっています。

特に# 2Aliveのキャッチーなメロディの持つ扇情力は
凄まじいものがあり、2ndのAbyssに匹敵する、
代表曲と呼べる名曲が1stにして既に登場している事実に驚かされます。

インスト#4 Biosfearのテクニカルでスリリングなプレイの応酬、
それでいてメロディックな構成には非常に興奮させられます。
この曲が最もDREAM THEATER的ですね。

2ndのボートラでリメイクされるバラード、
#5 Sileceの叙情的なメロディも非常に味わい深いものがあります。
エリクセンの情感あふれる歌唱が、
楽曲に深みを与えており、聴き応えがあります。

6分の尺のなかで表情を次々に変えていく
#7 The Prophecyの楽曲構築力にも唸らされます。
この曲のメロディも魅力的です。
キース・エマーソン+リチャード・クレイダーマン的な!?
keyプレイもいいですね。

「歌モノ」としてのメロディに磨きをかけ、
尺も5分程度のものを中心に取り揃えた2ndと比較するとメロディ、
曲構成共にプログレメタル的な側面がより強いと感じます。
ただ、この点は諸刃の剣な面があり、
2ndとの比較においては、
未だ完成には至っていない、伸びしろ的な部分と感じます。

長尺の#8 The 1st Chapter(19分) #3 Glory Of The Empire(8分)
などは少々、冗長に感じられる部分があります。
共に、Voの導入までの間にここまでの尺が必要なのか!?と感じる程に、
ドラマとしての構成の必然性に、若干、疑問を抱きます。
他の曲にももう少し、シェイプできる部分があるのでは、
と感じる箇所があります。

ドラマティシズムの演出に、もうひとヒネリ欲しい、
と感じる部分もあります。
先述の#8は長尺の割りにエンディングが意外に淡白な印象を受けました。
前半をもっとシェイプし、後半のクライマックスを
もっと盛り上げてからエンディングに突入させる構成にすればいいのに、
と感じます。

また、高い完成度を誇る#2についても、
ブリッジからコーラスへ至る箇所で、アコースティックギターによるパートを
ブレイク的に入れてつないでいましたが、
緩急がついているというよりは、あっさりと流れていってしまい、
せっかくの素晴らしいコーラスパートの魅力が
活かしきれていないように思います。
個人的な好みからすると、バンドパートでさらに盛り上げてから
コーラスパートにつないだら、さらに無敵な曲になるのに、と感じました。
Gソロ明けのコーラスパートに入る直前の箇所についても、同様です。

唄メロについては、他のプログレメタルと比較すると
十分にメロディアスなのですが、
2ndとの比較においては、キャッチーさで一歩譲る印象です。

…などと、少々厳しい事を書きましたが、
決して楽曲の質を著しく落としているレベルではなく、
あくまでも2ndとの比較においての話です。
何より、これらの点は全て、2ndで改善されているのが素晴らしい!!

では2ndが非の打ち所のない最高傑作なのかというと、そうではなく、
アルバム後半に、メロウな曲やシリアスな曲が固まっており、
アルバム全体の躍動感・緩急という点では、1stの方が優れているように思います。

また、先にも指摘しましたが、
サウンドプロダクションは1stの方が、現代的に感じます。

ついに、約5年振りに発売となる3rdでは、
1stと2ndのそれぞれの美点を活かした内容に仕上がっている事を期待します。
彼らなら、きっと、それが出来るはず!
待った甲斐があった!!と早く叫びたいものです。

発売が待ちきれない!!!

関連記事:
CIRCUS MAXIMUS/Isolate
CIRCUS MAXIMUS/Nine
CIRCUS MAXIMUS、その周辺。
THE MAGNIFICENT/THE MAGNIFICENT

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