« LAST AUTUMN'S DREAM | トップページ | Dream! »

2011年3月27日 (日)

For Japan

3月11日14時46分。

約3分間、これまでに経験した事の無い、激しく、長い揺れに見舞われました。
会社の事務所での、上司との打ち合わせのさなか。
建物全体がギシギシとうなりをあげています。

ただごとではない。

妻に電話したものの、全く通じません。「外に避難するぞ!」
事務所にいた、全員が事務所ビルの近くの駐車場に避難しました。
そして、再び強い揺れが。周辺のビルが左右に揺れ始めました。
まるで振り子のように。今までにみたことのない光景です。

何度、妻に電話しても、通じません。
周辺にいる人々、皆が同じ状況のようです。
駐車場の車も前後左右に揺れています。街灯もしなるように揺れています。

家族は無事なのか…

家具の下敷きになってはいないか…

割れたガラスで怪我はしていないか…

玄関が歪み、閉じ込められてはいないか…

地震から約30分。突然隣人の携帯が鳴りました。今なら通じるかも…!
ようやく通じた電話。しかし、ピーピー言って今にも切れそうです。
被害状況が判りません。

小学校のグランドに逃げて!

落下物の危険もありますが、さらなる余震の可能性もあり、
徒歩1分の小学校のグランドに逃げるよう伝えると、電話は切れました。

1時間後、全員で一旦、事務所に戻り、TVを点けると、東北の凄まじい光景が…。
もう業務にならない。電車も今日は終日、動かないだろう。
上司に許可をもらい、歩いて帰る事にしました。推定所要時間は2時間。
学生時代、松本から青森の竜飛岬まで歩いた事もあります。
落下物さえなければ、大した距離ではありません。

家族の様子が、心配です。

大宮駅を通ると、人でごった返しています。
水道管が破裂でもしたのか、一面水浸しです。

暗くなる前に、家に着かねば…!

同じ事を考えたと思しき人達が家路を急ぎ、足早に歩いています。
道路は大渋滞。薄暗くなりはじめた空。電話は通じません。
募る不安。ようやく家が近づくも、周辺は真っ暗です。
いつもは点灯している街灯が全て消えています。停電しているようです。

マンションも通路が真っ暗です。
焦る気持ちを抑え、ドアを開けると…。

ろうそく一つで暗闇と余震の恐怖に震えていた家族。
全員無事です。よかった…。

その後、停電は深夜に及ぶまで続き、不安な夜を過ごしました。
ようやく電力も復旧し、TVを点けるとどんどん明らかになる震災の惨状…。

あれから2週間。毎日、余震が続きます。
揺れていないのに、揺れている錯覚。
夜寝ていても揺れます。その度に、家族の安全の確保に身構えます。
突然鳴り響く携帯電話の緊急地震速報。
計画停電の時間が来ると会社のPCは強制的にシャットダウンされます。
いつ停まるかわからない電車は当てにせず、
すぐに家族のもとへ帰れる自転車で通勤しています。
TVでは放射能のニュースが流れています。

海外のメディアは、この惨状でも略奪が起きない日本の高潔さを称えています。

しかし、私の家の近所の複数の小学校では
暖房用の燃料が相次いで盗難にあっています。
同じ町のとある駐車場では、複数の車の給油口がこじ開けられ、
ガソリンが抜き取られていたそうです。
近所のスーパーの前を通りかかると、開店前なのに長蛇の列。
別の時間に店に入ってみると、
スーパーの棚の水は売り切れ、即席麺は売り切れています。
電気屋の電池も売り切れ、懐中電灯もないそうです。

残念ながら、高潔なのは日本ではなく、東北の方々なのかもしれません。
阪神大震災のときの神戸の方々だったのかもしれません。

もし、東北ではなくこの首都圏下で同じ震災が、津波が襲ってきたら、
どうなってしまうのでしょうか…?

「日本の力を信じている。みんなで頑張れば、絶対に乗り越えられる」
TVで繰り返し流れるCM。
「今、自分にできる事。」いろいろな人達が唱えています。
地方と異なり、人のつながりが希薄な首都圏。
一刻を争うのに、主導権争いに明け暮れる政治家達。

でも。こんな時に大事なのは、他人を批評する事ではなく、
やはり、自分がどうあるか、なのかもしれません。
私の家族は全員、無事です。誰一人として失っていません。
家もあります。音楽も、最近また聴いています。

一方で住む家を失い、愛する家族を失い、職を失い、
満足に食べる事が出来ない人達が大勢います。

泣き言を言わず、前を見続ける事が大事なのかもしれません。
日本のために…などと大袈裟な物言いは普段はしませんが、
今は、彼らの分も精一杯生きることで、少しでも日本の役に立つこと、
家族を残して無念にも亡くなってしまった方々の分も、力を尽くす事が
大事なのかもしれません。

それが、ひいては自分と家族のためにもなるのかもしれません。

そんな事を最近、思っています。愛する人達のために。
明日からも、頑張ります…!

↓For Japan/jordan rudess(DREAM THEATER)  3/12/2011

|

« LAST AUTUMN'S DREAM | トップページ | Dream! »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2332/39387947

この記事へのトラックバック一覧です: For Japan:

« LAST AUTUMN'S DREAM | トップページ | Dream! »