« Ghost Reveries/OPETH | トップページ | Winter In Paradise/LAST AUTMN'S DREAM »

2006年2月 5日 (日)

Escape/TERRA NOVA

Terraescape

オランダのメロディック・ハードロックバンドの05年発表の待望の復活作。

JOURNEY由来の爽快なメロディック・ハードロックながら、北欧バンドならではの、
透明感溢れるサウンドが特徴で、仄かな哀愁が胸をキュンとさせる、甘酸っぱい
メロディと疾走感ある音楽性でもって、日本人の心をガッチリつかんで離さない
アルバムを3枚残しました。しかし本国オランダのレコード会社との意見の相違、
そしてトラブルにより、解散を余儀なくされた、苦い経験を持ちます。
その後、Voフレッド・ヘンドリックスのソロアルバムから発展、TERRA NOVAの3/5
のメンバーにより制作されたAQUILLA名義のアルバムを2枚発表。
(2枚目にはGジェスィーノ・デローザスは不参加)
そして遂に6年の時を経て発表されたのがこの「ESCAPE」です。

彼らのルーツであるJOURNEYの大ヒットアルバムへのオマージュとも取れる
アルバムタイトルをはじめ、“Long Live Rock N' Roll”“Rock Bottom”
“Hold The Line”“Heaven Knows”など、往年の「ロック」の名曲にトリビュートするか
のようなタイトルがズラリと並びます。そして作品から繰り出されるのはまさしく
彼らの真骨頂であるキラキラ爽快メロデッィク・ハード「ロック」!
このアルバムと同じメンバーで制作されながら、アコースティック色が強かった
AQUILLAとは明確な違い見せ付けんばかりの決意はこれら楽曲のタイトルと
音楽性に力強く刻印されています。

さて、アルバムを構成する楽曲群ですが、これは過去最高と言ってもいい仕上がり
なのではないでしょうか…?過去3作には強力なキラーチューンが存在する一方で、
捨て曲とまでは言わないまでも、ややもするとちょっと弱い曲も存在していたのですが
今回のアルバムにはそういう曲が見当たりません。冒頭のラジオのチューニングSE
から元気良く弾け飛ぶ展開が名曲“Livin’ It Up”を彷彿とさせる元気Tuneの
#1“Long Live Rock N' Roll”、仄かな哀愁メロディとストリングスアレンジで
聴かせる#2“Rock Bottom”、フレッド・ヘンドリックスのキラキラサウンド&オルガン
サウンドKeyが絶妙の味付けを見せ、しかもGとのバトル!?まで見せる
タイトルTune#5“Escape”を筆頭に、彼らの魅力である、疾走感あふれる曲の出来が
とにかく素晴らしいです。

そしてさらにもうひとつの魅力、甘いあま~いバラード。#4“Heaven Knows”、
#7“You Are The One”。AQUILLAでもはっきりと確認出来た、
フレッド・ヘンドリックスのロマンティシズム。HRファンでない、一般的な音楽嗜好
の女性との夜のドライブのBGMでも効果絶大の殺傷力を発揮しています(^^

個人的に、このアルバムのベスト・チューンはミディアムTuneの2曲です。
それは#3“Hold The Line”#9“Lonely Is The Night”。
フレッドならではの、胸キュンものの、切ないメロディと、キラキラKey、
ジェスィーノの聴かせ所を心得たGプレイ。彼らの魅力が凝縮された名曲と言って
いいでしょう。あぁ、TERRA NOVAよ、復活してくれて本当にありがとう!
と天を仰いで叫びたい気持ちにさせてくれます。

AQUILLAの2作目では不参加だったジェスィーノ、その理由をインタビューで問われた
フレッドは「ギターがヘタだからさ」と本気か冗談かわからない答えで煙に巻いて、
非常に残念な思いをしていたので、今回のジェスィーノの参加は本当に嬉しいです。
TERRA NOVAの爽快なサウンドに程よいエッジ感を与え、控えめに、しかし、
大胆に弾きまくる彼のGプレイはもはやTERRA NOVAに不可欠な要素です。

“Back In The Eighties”…今回の収録曲のひとつですが、彼らの音楽性を
象徴するようなタイトル、そして彼らの持ち味を最大限に発揮したROCK Tuneの数々。
デビューから10年の時を経て、再びROCKしようとする彼らの決意がみえる、
充実の一枚です。

おしまい。

↓私のHP

ことのはの、かけはし

|

« Ghost Reveries/OPETH | トップページ | Winter In Paradise/LAST AUTMN'S DREAM »

「MELODIC ROCK」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
すごい情報量ですね。
オランダのバンドというのは以前探った事があるのですが、なかなか良いバンドがそろってますよね。
ジャーニー関連ともなるとワクワクします。
オフィシャルサイトで試聴とか出来るんですか?

投稿: ぽっぽ | 2006年2月 5日 (日) 21時59分

TBに続き、コメントまでいただき、ありがとうございます。
TERRA NOVAのオフィシャルサイト↓で音が聴けますよ。
ただBEST盤のサンプル曲はアウトテイクの曲ばかりなので、
それ以外のアルバムの音源をチェックしてみてください。
http://www.terranova.name/

TARRA NOVAのサウンドは「ESCAPE」というよりは、
「RAISED ON RADIO」のGサウンドをより強調したような
感じです。

感想など、よろしかったら聞かせてくださいね!
これからもどうか、よろしくお願い致します!

投稿: KAKEHASHI | 2006年2月 6日 (月) 00時19分

Terra Novaからとんできました。
HOLD THE LINE、本当に良いですよね。
このアルバムが発売された時、まだ上京したばかりで、
懐かしさがこみあげてきます。

投稿: U | 2013年2月25日 (月) 00時59分

書き込みありがとうございます!久し振りに聴き返しましたが、やはり良い作品ですね(^^ Hold Line、良い曲ですよね!アルバムの音と、それを聴いていた当時の思い出って、オーバーラップしますよね。音楽を聴くことで、当時の感情が蘇ってきたりする。Uさんの場合、このアルバムが、上京当時のサウンドトラックなんですね。だから音楽ってやめられないんです。滅多に更新しないBlogですが、よろしかったらまたのぞいてみてくださいね!あ、Twitterは比較的、毎日Tweetしてます(^^;

投稿: KAKEHASHI | 2013年2月25日 (月) 23時01分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2332/620223

この記事へのトラックバック一覧です: Escape/TERRA NOVA:

» TERRA NOVA「Escape」 [Hungry For Rock(HM/HR)]
一時期解散、バンド名をAQUILAと変えて活動していたTERRA NOVAの、復活第一弾アルバム(通算4枚目、AQUILA時代を含めると6枚目)。 TERRA NOVAに関しては良い評判は聞いていたものの縁がなく、このアルバムを手に入れる直前に1st〜3rdを手に入れて少し聴いただけ、AQUILAに至っては全く聴いたことがない。ということで「TERRA NOVA初心者」のレヴューということでご容赦いただきたい。 基本的... [続きを読む]

受信: 2006年2月12日 (日) 03時26分

« Ghost Reveries/OPETH | トップページ | Winter In Paradise/LAST AUTMN'S DREAM »