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2005年12月 8日 (木)

Hide From The Sun/THE RASMUS

Hidefromthesun_2

フィンランドのヘヴィロックバンドが今年リリースした6枚目のアルバム。
圧倒的なまでのメランコリックで美しいメロディを主軸に、ゴシック風味のダークな
ムードとヘヴィなリフワークで彩られた、素晴らしいアルバムです。

この寒々しいまでの、「哀愁」という言葉では生ぬるい、「悲愴感」とでも形容したい
メランコリックな味わいは、北欧フィンランドという国のもつ国民性なのでしょうか?
同郷のSENTENCEDもまた、壮絶なまでの悲愴感を漂わせる音楽性を持っていた事を
思い起こします。

それにしても魅力的なのが、Lauri Ylonenのハスキーで若々しい味わいの
ヴォーカルです。次々と繰り出される、切々と綴られる切ない味わい。
胸を締め付けられる想い。薄暗い雲の切れ間から射す、柔らかな陽射しのような、
どこか暖かみを感じさせる、淡い希望の光のような…。
先述の「悲愴感」とは本来相反する、そんなポジティヴなニュアンスも同時に
感じさせられる表現力を併せ持っているところがユニークだと感じました。

ゴス風味のメインストリームバンドといえばEVANESCENCEが即座に思い浮かび
ますが、アメリカ人の出す音と、欧州人のそれとでは、明らかな違いがあると
感じました。#5Last Generation #7Immortal のような張り裂けんばかりの、
しかし切々と綴られる感情は、アメリカのバンドからはなかなか出てこない類のもの
だと思います。

ゴシック…などというとひく人もいるかもしれませんが、個人的にはゴシックは
「風味」程度の味付けレベルだと思いました。
むしろ着目すべきは多くの日本人の琴線に触れるであろう、メロディの質です。
誤解を恐れずに言えば、安全地帯「恋の予感」(歳がばれる 笑)のメランコリシティ、
「MOTHER」「STYLE」の頃のLUNA SEAの耽美的ムードとキャッチーさ、
スキマスイッチ、スピッツあたりの乾いた哀愁が好きな人にも受け入れられ得る
ものがあると思います。ありきたりな言い方ですが、全曲シングルカット出来る
ポテンシャルを備えた曲が揃っています。

メロディにばかり言及しましたが、演奏陣の、テクをひけらかさずとも伝わってくる、
演奏能力の高さ、歌心あふれるアレンジメント能力も筆舌に尽くしがたいものが
あります。巧い!

多くの人に聴いていただきたい、お勧めのアルバムです。

おしまい。

↓私のHP

ことのはの、かけはし

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